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物流アウトソーシング4つの注意点

執筆者の写真: Hiroaki AokiHiroaki Aoki

更新日:2021年3月22日





D2C/EC事業を始めた場合、最初または規模が拡大していく中で物流アウトソーシングを検討する必要があります。 今回はアウトソーシングを検討する上での注意点やポイントをまとめました。

物流アウトソーシングのメリット、デメリット


クリエイティブ業務へのリソースの集中

D2Cブランドの物流をアウトソーシングすると、マーケティング、商品企画開発、デザイン、UIの改善、IT活用、コンテンツ制作などのクリエイティブな業務に集中することができます。D2Cブランドを構築する上でこれらの要素は最も重要と言えます。

物流コスト削減、品質向上

委託先を正しく選定できればコスト削減につながる場合が多いです。主な理由として、配送運賃の大型契約によるコスト削減、固定スペースの確保が不要、作業人員の固定配置が不要、などがあげられます。また、物流業務のプロに任せれば作業品質の向上も期待できます。

業者の簡単な切り替えがしにくい

一度物流アウトソーシングをすると、その業者の品質が低い場合、簡単に他社へ切替るのが難しい場合があります。切替準備に3か月ほど時間がかかることや規模がある程度大きいと、引っ越しの費用負担も大きいからです。だからこそ慎重な業者えらびが重要となります。

アウトソーシングする場合の4つの注意点

見積もり相談先は複数に

アウトソーシングの相談、見積もりの依頼先は、もともと信頼できている業者との関係が無い場合は、すくなくとも2社、出来れば3社に依頼することを前提とする必要があります。

また比較検討しやすくするため、見積もり項目を基準として1社を定めて、他社には同項目にて見積もり依頼するとスムーズです。

準備期間は小規模でも3か月

規模にもよりますが準備期間は最低でも3か月確保してください。期間が短いと業者選定の判断精度が低くなります。

アウトソーシングするために正しい業務設計が必要です。その際、システムの連携が必要であったり、バックヤード業務の運用方法の取決め等、意外と事前に決めるべき項目が多いです。余裕をもって取り組みましょう。

プラスアルファの提案

業者の選定を行う上で、もちろんコストが重要ですが、プラスアルファの提案についても判断軸として持っておくと良いと思います。

例えば自社のサイト受発注管理業務やカスタマー対応等、自社内の業務と物流業務の工程を整理して統合を検討することにより全体のコスト削減につながります。また、ラッピング対応や品質チェック等ののオプションを用意している業者も多いです。

自社の業務整理にもつながるので総合的な提案を依頼しても良いかもしれません。

物流費の料金体系

物流費の料金体系は従量課金(使用した量に応じて請求)が望ましいです。特に保管費用は固定坪数と個数単位での請求とで大きく管理方法が異なります。個数単位での請求だと、請求額が明朗になるのと、在庫回転率等の試算による在庫圧縮によって物流コスト削減にも効果が出やすいです。

物流アウトソーシングにはメリットが多い一方でしっかりとパートナーシップを築ける関係性も重要となります。

業務オペレーションに精通した信頼できる委託先をみつけられるように、検討時はあらゆる課題についてご相談してみてください。



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